求人を探す際のポイント
どこに注目して求人を探すべきか
給与
障害者施設の求人を探す際に注目すべきポイントとしてまず挙げられるのが、給与です。厚生労働省の調査によると、障害者施設で働く人の平均年収は403.7万円です。同年の調査によると、給与所得者全体の平均年収は443万円なので、それに比べると若干低い水準です。しかし、施設介護職員の平均年収は352.8万円なので、同分野の中では高い方です。給与は求人情報に必ず記載されている項目なので、事前の確認を怠らないようにしましょう。
雇用形態
障害者施設で働いている人の55.5%は正規職員として契約しています。非正規雇用は44.5%で、契約社員やパート・アルバイトの求人も多い状況です。また、移動支援などのサービスを提供している事業所では、1件につき○○円という単価性を導入しているケースも少なくありません。家庭の事情などで稼働時間が限られている人でも、働きやすい環境となっています。障害者施設で働く場合は雇用形態がいくつか存在するので、自分に合った働き方を選びましょう。
勤務体制
勤務体制はサービス内容によって異なります。通所系の場合は9:00~18:00までといったケースが多いです。残業は少なく、あっても1~2時間の場合がほとんどです。居住系の場合は夜勤が発生します。3交代制を導入しているケースが多く、居住系の障害者施設で働く場合は自分の家庭環境やライフスタイルを加味した上で、勤務可能かどうかを判断してください。
休日
障害者施設の多くは週休2日制を導入しています。ただし、土日が休みのケースは限られます。居住系の障害者施設は1年中稼働しているので、土日が休みになることは少ないでしょう。交代で休日を取るスタイルになります。子育て中の人や親の介護が必要な人はいつ休日を取れるかが重要になるので、事前に確認しておきましょう。
職員の勤続年数
障害者施設の求人を探す際、特に注目してほしいのが職員の勤続年数です。障害者施設の場合、入職経路は圧倒的に中途採用が多い傾向にあります。その中で、勤続年数が5年未満の人は4割近くいます。比較的流動性が高い傾向にありますが、勤続年数が極端に低い職場は条件や環境、人間関係などに問題のある可能性が高いです。そのため、求人を探す際は職場の雰囲気や福利厚生といった細かい部分にも注目してください。最近はリモート面接を導入するケースも増えていますが、障害者施設の場合は現場を自分の目で確かめることをおすすめします。実際に行われている仕事内容やサービス、利用者の様子、職員の対応などをチェックしてください。