働くメリット・デメリット
自分にとってメリットがあるか判断しよう
メリット
障害者施設で働くメリットとしてまず挙げられるのが、無資格・未経験でも働きやすい点です。仕事に必要な知識やスキルは入職後の研修で身につけられます。働き始めの頃は、上司の指示に基づいて業務を行うことが多くなるでしょう。経験豊富なスタッフが支えてくれるので、安心感を持って働けるはずです。また、無資格からスタートした場合でも、働きながら資格の取得を目指せます。資格を取得すれば、キャリアアップの道も見えてくるでしょう。身体的な介助を実施する障害者施設では、事前に資格が必要になることもあります。その場合は、介護職員初任者研修を取得した後に応募するといいでしょう。障害者施設の仕事で身につけた知識やスキルは、他の分野でも活かすことができます。将来的な転職でも役立つので、福祉分野の仕事に興味のある人の入り口としては最適です。また、コミュニケーションスキルが向上する点もメリットといえます。障害者施設は様々な特性や生活歴を持つ人が利用しています。日常生活を過ごす上で、相手に分かりやすく伝えるスキルや適切な言葉の選び方、表現力などが身につくでしょう。
働き方を選びやすい点も障害者施設で働くメリットの1つです。障害者施設はシフト制で働くことが多くなります。自分のライフスタイルに合わせて働き方を選べる点は、ワークライフバランスを重視する人にとって大きなメリットです。例えば、子育てと両立して働きたい場合は、日勤のみや短時間勤務を選ぶことができます。常勤だけでなくパート・アルバイトの求人も多いので、フルタイムで働くことが難しい人でも大丈夫です。家庭の事情などを理由に働きやすい環境を探している人にも、障害者施設はおすすめです。
デメリット
障害者施設はメリットの多い職場ですが、一方でデメリットがあることも理解しておきましょう。まず、24時間体制で運営している障害者施設は夜勤があります。生活リズムを乱したくない人にとってはデメリットになるでしょう。ただし、夜勤に入ることによって日中の時間帯を自由に使える点や、給与が高い点はメリットといえます。
また、精神的に疲れることがある点も、デメリットの1つです。上手くコミュニケーションを取れない利用者が多い障害者施設の場合、暴言や暴力といったトラブルが起きがちです。それに対して、精神的に疲れてしまうこともあるでしょう。その場合は、利用者の特性に応じて臨機応変な支援を行い、職員間で連携して負担を少なくする取り組みが必要になります。